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お店の商品を破壊し続けている。触れるものすべてを破壊する哀しき怪物。

 

帰宅後にパートナーのソーダフロートをテーブルにこぼし、完全に心が折れる。仕事の破損はそこまで気にならないけれどこれはだめだ。さっさとしんでしまったほうがいい。気温が高いほどひとの自殺率は上がるらしい。

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今はとにかく遠くに行きたいが、遠くに行くにはお金がかかる。ほんとうはヨーロッパに行きたいけれど、あまり現実的ではない。青春18きっぷでも鹿児島までしかいけない。国内ですら宿泊代のことを考えるたびに行くことを憚ってしまう。お金も時間もあるタイミングが人生に存在しない。でもどこにいっても満たされないことも知っている。

 

古着の買い付けに同行する。かけられている大量の服を、ものすごい速さで確認していく。プロの手さばきをみた気がする。

 

結婚記念日だったので急かすようにして早く帰らせる。買い付けの車の中で、退勤後も営業しているケーキ屋さんも探す。その夜、ふたりで仲良く過ごしている動画が送られてきて、すごくうれしい気持ちになる。私がやめることを、彼は知らない。

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閖上港。人がたくさんいて、鮎の塩焼きが売っている。不自然なほどに真新しい建物や道路が、津波の被害の大きさを浮かび上がらせている。

 

猊鼻渓。人がたくさんいて、鮎の塩焼きが売っている。イントネーションが合っているのかわからない。曇り空の下で舟下りをする。

 

行きたい場所はたくさんあるけれど、友人と一緒に旅行をするということは、それを我慢するということだ。私ひとりの趣味に、彼らを付き合わせるわけにはいかない。生まれてからずっとそうして中庸を保ってきた。私にできることはそれくらいしかない。

 

職場へのお土産を買わなかった。

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仙台で野球の試合をみる。贔屓している球団は負けた。

 

スポーツ観戦というのはかなり割に合わない、博打的な娯楽のようにかんじる。例えばライブやコンサートであれば、ほとんどの場合は満足して終わることが確約されているけれど、スポーツ観戦はそれがひどい体験になることすらある。実際、今日の試合はかなりひどかった。でもきっと私たちはやめられない。そういう生き物だから。

 

一緒にきているふたりの友人とは出会って14年が経つ。きっと私を含めた3人のうち、どの組み合わせになっても、すこし気まずい。性格がとても合う、という感じでもない。でも3人だとなんとなく心地いいバランスになる、という感じがある。今も交流がある友人の中でもっとも長い。これからもうまくバランスを保ちながら、なんとなく付き合いが続けばいいなと思う。

 

それでも、どうしても理解できない部分はある。男性性としての、いやな部分も。人は根本的に理解し合えることがないと理解すること。世界を適切にあきらめること。

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くしゃみをして唇を切る。

 

なにを訊いても皮肉っぽく返される。普段はまったくそんな人ではないので、疲れているのだとおもう。かわいそう。

 

待ち合わせ相手が携帯を持っていない。たとえば私が行く途中で事故にあったら、あなたはいつまでそこにいてくれるのかな。

 

代官山から恵比寿まで地図を見ずに歩いていたら中目黒に着いた。東京はむずかしい。おいしい餃子を食べて帰宅。相変わらず空気は湿っているが、気まぐれに吹く風はすずしくて心地がいい。