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最寄駅の電車があまり混んでいなくてうれしい。寝過ごすと県をふたつ跨ぐ。

 

別れる時に「貴方よりもっといい男の人がいると思うようになった」と言われた友人の話をききつらくなる。仮に私がそんなことを言われたら確かにそれはそうだと思うし、なけなしの自尊心は消滅し急速に死に至る。すべてにおいて終わりのことを考えている。愛されなくなるときのことを考え、私は誰からも愛されていないよと定期的に言い聞かせる。後ろ向きなので、背後から刺されることがない。

 

思考をする余裕すらない夜が毎日あればいいのに。