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猫がフロアにあらわれたとき、喫茶店内にいたすべての人が動作を止め猫に視線を集めていてよかった。

 

素敵な出会いはどう足掻いても凄惨な離別のはじまりでかなしい。寺山修司も似たようなことを言っていた気がする。さよならだけが人生でたまるか。

 

明日がどんな日になるか決まっていたら、私は今日を生きる気力を完全に失うだろうな。ここ最近はほんとうに未来の話をしたくない。