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友人にお土産を渡すとき、絶妙に使い道のないものをわざとあげることがある。その置き場所とか使い道をずっとわからないままでいてほしい。時間が経ってそれを捨てるか迷ったときに一度だけ私を思い出してから捨ててほしい。

 

法政大学の学祭に行く。好きなバンドのゲストライブが目当てだったけれど、在校生のつくるコンテンツもすべてよかった。私は大学生のときに学祭でなにかを発表することも、客側として学祭に行ったこともなかったから、フィクションの中における学祭のイメージがそのまま顕現していておどろいた。きらきらしていて、くるしくなる。存在しなかった未来のことばかりをかんがえる。