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昨日の飲み会にはひとり会ったことのない人がいたのでお店に着いてから入るまでかなり長いあいだ躊躇っていたのだけど、声をきいてすぐにこの人は大丈夫だと安心したのでよかった。

 

眼鏡がなぜか椅子の上にあり、それを踏んでしまう。大きく曲がった金属のフレームを元に戻そうとして折れる。照明のない部屋で弱視の私が椅子の上にある眼鏡を認識できるわけがないのに。私はまた私のことがすこしだけきらいになる。