485

『52ヘルツのクジラたち』を読む。最近、公衆の面前で親が子に手をあげる場面を何度かみていたから、きっとこれは現実から遠くない物語なのだと思うし、その事実に吐き気がする。物語のように、魂の番のような人が目の前に現れて、鳴り止まない暴力のような世界から逃げられる人が、現実にはどのくらいいるのだろう。

 

私はきっと親にはなれないと思う。愛せない自分に似た存在を愛せる自信がない。