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ある文章をキーボードで打とうとするとき、意図せずローマ字入力になっているときがあり、それは通常2つのキーを入力した時点で誤っていることがわかる。しかし私は入力をしようとしている文節をすべて入力し終えるまで、誤った入力形式で文字が入力されている様を、どこか遠くから「誤ってるな〜」と思いながら眺めているときがよくある。俯瞰的で、どこか他人事のように。思考が身体に追いついていないような、そんな感覚。