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冬眠の逆の概念があるらしい。

 

本の貸し借りができないことは電子書籍の欠点のひとつだと感じる。経済的観点ではなく、人との社会的な繋がりという意味で。むかし私が貸した本は返ってこなかった。もう連絡先もわからない。その人はまだ手元に私の貸した本を残しているだろうか。もし残っているのなら、その本をみたときに私を思い出すだろうか。

 

私が死んでも私を覚えていて。覚えていなくてもいいから思い出して。