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家から出たときの空気が涼しくてうれしい!今日は数日前の反動なのかとても元気で、軽率に感嘆符を付けることができる。

 

舞台『昼下がりの思春期たちは漂う狼のようだ』を観る。私は舞台を観に行くことが初めてだったので、全ての舞台演出が新鮮で楽しかった。この舞台は中学校を舞台にした27人の群青劇なのだけど誰が誰なのかわからなくなることが全くなくて、これは私の記憶力が長けていたわけではなく登場人物全員を粒立たせるための工夫がされていたからなのだと想像がつく。27人の人生がたしかにそこに存在し、その途方の無さにくらくらする。

 

長い間思い出していなかったけれど中学生のころは教室が社会そのものだった。教室内で全ての人間関係が複雑に絡み合いながら不和を起こしたり完結したりする。精神的未熟さから生まれる不条理や反抗、抵抗、または煌めき、色めき。舞台を観てそれらのすべてを思い出す。青春のかさぶたを無理やり剥がされたような感覚と、その痛み。