寒くて深夜に何度も起きる。そういえば冬に車中泊をするのは初めてだ。ここが北海道だったら危なかった。
むろと廃校水族館にいく。誰もお客さんがいない。ここは水族館としての規模が大きいわけではないけれど、元々の設備をうまく利用した展示はどれも観ていてたのしい。25メートルのプールに魚がたくさん泳いでいて、これはいつかみた夢だなと思う。
夕暮れ時、堤防で仰向けなっているおじさんのそばで猫がまどろんでいてよかった。私がストリートスナップを撮るひとだったら声をかけていたと思う。あまりに印象的で、写真に収めなくともずっと忘れない気がする。印象的でずっと覚えている宝物のような景色の記憶がいくつもある。
道が細く運転に気をつかうので、走行距離の割に疲れている。旅はもうすぐ終わる。
