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新入社員の自己紹介をながめながら、私にはなにもないなとおもう。

 

今日は仕事をせず五冊ほど本を読んだけれど、それらの感想も、そもそも何の本を読んでいたのかさえはっきりと思い出せない。私はそんな本の読み方しかできなくなってしまったのだろうか。刹那的な快楽の享受としての。

 

岸政彦著『にがにが日記』がよかった。でも最後の愛猫を失う数ヶ月の部分は読むのがつらかった。もしも愛猫を失ったら、私はひとりで立つことができるのかな。人のすくなくなったシェアラウンジでぽろぽろと泣く。