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三秋縋作『さくらのまち』を読む。すべてがちぐはぐで噛み合わない。春、手遅れになった幸せがのかたち。祈るように、急くように、ページをめくる。祈りは届かない。もう一度読み直したら違う結末が待っていてほしいと、そう願わずにはいられない。最近はこんな物語ばかり読んでいるね。

 

お気に入りの指輪を綺麗にする。銅と真鍮が半分ずつ継がれてできた指輪。錆びてもまた磨けばいい。