2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

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日付に紐付く記憶の呪い。人生、もう折り返し地点を過ぎているだろうか。過ぎていてくれ。

77

入居が決まる前に退去手続きをしたけれど、もしかしたら逆だったかもしれない。 人生は一人でもなんとかなるが、引越しは一人ではできないので好きじゃない。けれどミニマリストになる気もない。常に選択の余地を与えてあげるということ。

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外がひどく晴れていたので窓のシャッターを閉める。地元にいた頃は窓にシャッターがついている家を見たことがなくて、未だにいつ使うのが正解なのかわからない。これを遮光カーテンとして使っても怒ってくれる人はいないので、私はまた少しだけ狂う。 次に住…

75

ライブを観ているとき、ライブを観ている私を観ていることがよくあることに気づく。ライブを観ている私は他の人からどう見られているのだろう、と。これは演者に対して失礼なことのようにも感じる。 何度修理に出しても直らないイヤホンを店舗に持ち込む。診…

74

今日はずっと眠たくて、仕事中にすこし眠ってしまう。今週は頑張らないを頑張ると決めていたのでよかった。 気分が落ち着いていると文章を書く気がいっさい起きない。それがいいことなのか悪いことなのかはわからない。

73

無理して笑っている人によく気づく。笑っているとたいていのことはなんとかなるが、そこには微かな自傷や虚しさが残る。せめて私の前だけでは無理をしないでいてほしいなとおもう。

72

アーティストの出演順が分からなかったのだけど、横にいた友人がマイクスタンドの高さからアーティストを推測していてすこし可笑しかった。初めて観る彼らはとても背が高かった。 「おすすめの音楽を教えて」というのが一番難しい。音楽をすすめるという行為…

71

退去は1ヶ月前に申告しなければいけないのに、入居は2週間しか待ってくれないのはどうして。 昨年から抱えていた大きな仕事が片付く。午後は一切仕事をしなかった。仕事をはやく切り上げてライブにいく。転換の時間に先のライブの感想を共有できるのはとても…

70

仕事を振った同期からずっと連絡が来なくて、仕方なく自分で片付けたら終わりそうな頃に連絡がくる。

69

仕事を休んでも世界は終わらないよ、という友人の一言に救われる。終わってくれた方が助かるとは伝えなかった。

68

内見に行った物件に住んでいる自分の想像が全くできなかった。

67

眠っているとき以外はずっと音楽を聴いている。音楽を聴く時間は孤独の総量と比例している気がする。普段音楽をまったく聴かないと話していた友人の、音楽を必要としない人生を想像する。

66

餃子を焼くたびに父親を思い出す。父親は餃子の焼き方に強いこだわりがあって、私が焼いた餃子の焼き直しを命じた。改めて文章にすると全然たいしたことないと思うけれど、記憶そのものだけでなくその時期の不安定な精神や傷ついた瞬間の感情を運んでくる。…

65

「エモい 」という言葉を使う人への批判に対して私の好きな物書きが言及した一言が好きだ。「世界は言葉でできているんだけど、言葉が必要な人ばかりではない。」 苦しんで書いたプログラムが動いたときの快感が〜みたいな話は私の業種ではよく聞くし、かく…

64

襟足がとても邪魔に感じるが、美容師さんにそのことを伝えることができない。 愛でお金は買えないが、お金が愛を持続させる様子はよく観測される。

63

引っ越しの有無に関係なく、物件を眺めるのが好きなのかもしれない。ここに住んだらどんな生活を送るようになるのかを考えるのが楽しい。けれどそれは決して実現することはないし、どこに住んでも生活はさしてよくならないことを私は知っているので、そっと…

62

休日にメールチェックをすると問合せの回答がついさっき送られていた。大変なのは私だけではないということ、当たり前だけれどたまに忘れてしまう。 フードデリバリーを頼んだあとに雨が降っていることに気づき、少しだけチップを渡す。冬の雨の日の二輪運転…

61

賃貸を見ていたら夜が明けた。すべてが面倒になってきた。 人の多い時間帯にスーパーにいくことができない。少しの寝癖がついたまま外に出ることができなければ眼鏡をつけて外に出ることもできない。無遠慮に肥大化した自意識が私をずっとくるしめている。コ…

60

生活の中の「なんかいやだな」みたいな小さな不満や違和感のようなものは単体だとなんら影響を及ばさないが、長く積み重なると人を殺す。それは、ひと押しで線路に落ちる場所まで簡単に人を連れていく。最近は黄色い線よりもかなり外側にいるようにしている…

59

Ginger Rootの初来日公演を観にいく。ステージ中央の大きな空間をカメラマンがけたましく動いているのが珍しい。彼は撮っている映像の画角や演者との掛け合いで観客を笑わせていて、観客の誰も彼のことを邪魔だとは思わなかった。

58

クレジットカードの暗証番号を入力するとき、店員さんがそっぽを向くのがかわいい。今の部屋には一年近く住んでいるのに、近所においしいカヌレを売っているケーキ屋さんがあることを今日まで知らなかった。

57

物件の内見を申し込む。軽率に心を奪われないようにしっかりと身構える必要がある。 あるかわからない未来について考える。たとえばこのまま今の恋人と結婚して、家庭を持ったとしたら。私は高い家賃を毎月払わなければいけないので、勢いで仕事をやめること…

56

春から夏のどこかで引っ越す予定があり、最近は毎日物件サイトを眺めている。その中で本当に素敵な物件があったけれど、きっとこの物件は春になる前には確実に埋まり、私が住むことは叶わないのだろうな。この物件に住むことができた方の人生を考える。

55

やるべきことをやらずに一日中ゲームをする。これは明日以降生きるために必要な逃避であり、充電であり、栄養なので、一切の後悔も背徳感もない。最近はゲームをするときにしか人と会話をしない。

54

始発の山手線には空席が目立つ。 最寄りに着いたときの朝焼けが綺麗で写真を撮ったけれど、これは後々見返したときに夕焼けと区別がつくのだろうか。なんとなくつく気がするのに、その違いを言語化する気力もなければ能力もなく、重い身体と痛む足で帰路につ…

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仕事を投げ出し電車に乗る。もうすべてどうにでもなってほしい。なにが起ころうとすべて私の知るところではないし、別に世界の命運を握っているわけではない。 冬の東京はこんなに雨が降らないなんて知らなかった。私は雨がすきなので、すこしだけさみしい気…

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イヤホンの調子が悪くてコールセンターに連絡したら責められているような気持ちになり悲しくなる。人の感情は負を掛け合わせても正にならない。 昨夜アパートの入り口にあった食べかけの弁当は次の日きれいに姿を消していた。一体誰がそれを食べ、誰がそれを…

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お米を研いだあと自分が何合分のお米を研いでいたのかわからなくなる。私はなぜか0.5合単位で量を変えるので尚更たちが悪い。今日も消費期限の迫る食材を消費するためだけに料理をする。 今年は仕事をがんばらないことをがんばりたいので、仕事始めの今日は…

50

終電で終点まで寝過ごし、3駅分を歩いて帰る。駅員さんが車内で眠っている人をていねいに起こしていてよかった。 友人と過ごしたあとのひとりはずっとひとりよりもずっとひとりだ。相対的孤独の増幅。

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感性や趣味が同じすぎる友人と会うと品田遊著の「名称未設定ファイル」の中の一編である「この商品を買っている人が買っている商品を買っている人は」を思い出す。すべてがレコメンドアルゴリズムの掌の上だとしたら。思考の画一化と多様性の喪失。結局そん…