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ずっと大好きな作家さんに会いに行くために下北沢の日記祭にいく。彼女は綴る言葉を擬人化したような、誠実でまっすぐな雰囲気を纏う方だった。緊張して声が震えていたし、思っていることの一割も伝えることはできなかったけれど、ずっと尊敬する人に会えたことがほんとうにうれしかった。保管用として何冊も同じ本を買っていた友人の気持ちがわかる。

 

寒い日だったから、コンビニでお菓子とあたたかい飲み物を買い、それらを渡すために戻る。持って行ったときにお客さんがいたらそのまま持ち帰って自分で食べるつもりだったので、渡すことができてよかった。貴方の言葉が私の生活を何度も救っていたことを、次に会うときは伝えられるといいな。