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冷蔵庫、電子レンジ、トースター、照明、鍵がこわれる。悪くなった野菜をたくさん廃棄する。恋人の使っていた陶器を割る。国民健康保険の払込票が届く。もうなにもかもがおしまいだ。早くおわらせてほしい。

 

最近は身体が本当に重くて仕事すらままならない。予定がなければ私は永遠に外に出ないので明日のライブのチケットを買う。貯蓄が全然ないけれど、死んだらなにも残らないので特に問題はない。幸運なことに残さなければいけない存在もいない。私を生に縛りつけるような存在はいらない。

 

情緒が不安定な恋人なんて嫌だよね、という台詞を思い出す。本当にそう思う。だから私は常に引け目や後ろめたさを感じてしまう。