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倦怠感は本当だけれど発熱は嘘。仕事を始めて一年半が経ち、私は初めて仕事をさぼった。

 

朝起きた瞬間から今日はなにもかもがおしまいのような感覚があったし、そういえば昨日の夜から私はどこかおかしかった。勤怠連絡を送るとき、これを送ったら私は私のことがまたすこし嫌いになると思い若干躊躇ったけれど、そんなことがどうでもよく感じるくらいの大きな感情があったので、送信ボタンを押すことは難くなかった。不安時の薬を飲み、すこし眠る。

 

起きて部屋を見渡すとひどい荒廃で、これは精神状態をとてもよく反映している。薬が効いてすこし落ち着いてきたので、好きな動画をみながら食事を摂る。マンションの一階にある惣菜屋さんのおばさんはいつも唐揚げを注文した数より一つ多く入れてくれる。ありがとね。

 

友人と話しながらゲームをする。私の現実と一切関係のない人間と話しているとすごく落ち着く。インターネットの友人は私にとってものすごく大切な存在なのだとわかる。

 

薬を飲んでからは、自分で自分にナイフを向けないようにすることを強く意識しながらすごす。頑張れない自分、仕事のできない自分、ゲームをしている自分を自分で強く刺さないよう細心の注意をはらう。できないことをできないと認めること、自分のことを甘やかす時間が必要であること、遅れたらまた取り返せばいいだけのこと。

 

荒廃した部屋を少しずつ整えていくこと。自棄になって荒廃を加速させないこと。比較的気力のある今のうちに、できることをすこしずつやっていくこと。

 

休む日はしっかり休む。仕事をやめても死ぬことはない(これが救いか呪いかはわからない)。なるようになるしなるようにしかならないので、身体の力を抜いて流れに身を任せる。なにも考えない時間があってもいい。せめて今日と明日くらいはおだやかに生きることができるといいな。おねがい。