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背中でやわらかな日差しを感じながら新宿御苑でサンドイッチを食べる。あたたかい日。

 

帰りの電車内で目の前の人が吐いてしまったとき、私だけがその場から離れなかったのは、彼にとって迷惑だっただろうか。でも私にはそういう時に迷わず助ける友人がいて、その友人がその場にいたらきっと彼を助けただろうから、私もそうしたいと思った。それができてよかった。これを偽善と呼ぶのなら勝手に呼ばせておけばいい。私は利己的な人間だから、私の信じる優しさをするよ。