2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

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ギフトチケットの有効期限最終日だったのでスターバックスに駆け込む。正直あまり気分ではなかったけれど、好意でくれたものを使わないのは見えない場所でプレゼントを捨てるような感じがしてどこか居心地が悪くなってしまう。新作の発売日だったらしく、そ…

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漫画の中で、車の影が迫ってくるタイミングでジャンプする描写をみつけて安心する。誰から教わったわけでもないのに、車の影には飛び越えたくなる魔力のようなものがある。 アニメの登場人物を「嵐のような人だな」と思って観ていたら他のキャラクターが「嵐…

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雨。ふわふわとしている。 道に倒れていた西新宿のお姉さんは無事に家に帰れただろうか。くるしさがすこしは楽になっているといいなとおもう。私はいつも拒絶がこわくて助けることを憚ってしまうけれど、倒れている人のそばに水を置くことくらいはゆるされる…

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たまに全く知らない人が夢に出てくるけれど、どういうメカニズムなんだろう。 ある夏の日の出来事のことを、私は一生忘れないのだと思う。廃墟と階段、その屋上について。

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私は会計を早く済ませたくてお金をまとめて払っているのであって、全員の分を私が負担しようと思ってまとめて払っている訳ではないということは、言葉にして相手に伝えないと分かってくれないことが意外と多い。私はまたすこしだけかなしくなる。

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特に書くことがない。ずっと旅について考えている。 相手に対して優しい言葉をかけるとき、私がそれを本心から言っているのか、単にその状況における正解を言っているのかわからない。ほんとうに薄情で最低。

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冬眠の逆の概念があるらしい。 本の貸し借りができないことは電子書籍の欠点のひとつだと感じる。経済的観点ではなく、人との社会的な繋がりという意味で。むかし私が貸した本は返ってこなかった。もう連絡先もわからない。その人はまだ手元に私の貸した本を…

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大きな花束を抱える人の経緯をきいてまわりたい。その人が花束をこれから誰かにあげるのか、誰かから花束をもらった帰り道なのかわからないのは、朝焼けと夕焼けの区別がつかないのと似ている。 乳酸菌飲料のサンプルを試しませんか、と営業の方がうちを訪ね…

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回避性愛着障害の本を読もうとしてやめる。きっとそこには少なからず養育者のことが書いてあるけれど、私は自分のこころの歪みを養育者のせいにしたくない。彼らは間違いなく愛情を持って私に接してくれていたし、私もそれを受け取っていた。でもこれらがす…

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雨の音。風の音。 今日は外に出なかったので昨日の旅のことを思い出したりしている。あまりうまくいかなかった旅のこと。 恋人が眠るまで横にいようと思っていたらいつのまにか眠ってしまう。どうかずっとすこやかで、おだやかでいてほしい。午前四時。

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旅が好きというよりも遠くへ行くことが好きなんだろうな。遠くへ連れて行ってくれる乗り物も。 一番付き合いの長い友人に思っていることをなにも言うことができないけれど家族ですらそうだった。自分の感情を自分で殺しながら生き続けること。その覚悟をもつ…

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香川に行く。香川に行くということだけが決まっており、それ以外はなにも決まっていない。 うどん屋さんについていた海外のレビューの中に「うどん瞑想可能」という文字列。 体調の悪さを薬でごまかすことができない。旅先で食べたおいしいものをすべて無に…

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仕事がない。他人から仕事を巻き取る気力もない。 働き始めて一年が経ち、労働は面白い/面白くないの軸に乗らないということがわかってきた。労働とは時間を消費し生存の時間を延長するためだけの行為であり、例えるならお金を払って貨幣を買っているような…

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ここ最近はずっと珈琲の味がしない。 最悪なことが起きるといつも「ウケるな〜」となるが絶対にウケてる場合ではない。もう少ししっかりしてほしい。

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過去の感情を忘れないように日記を書いているはずなのに過去の日記を読み返してもなにがあったのか全くわからない。たぶん将来の私が読んでもわからないようにしているんだろうな。 下ばかり向いている。星空を見上げるためだけの時間が必要。

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体調を崩す。昨日から崩れる気配が色濃くあったのであまりおどろかない。 私は普通の幸せを手にいれることはできないだろうし、そんな資格もない。普通とは。幸せとは。ほんとうになにもわからない。 陽だまりに殺される。きみの日記の一部になりたい。言葉…

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好きなことを仕事にすると嫌いになってしまうように、好きな人と付き合って嫌いになってしまったらいやだな。どこにもいけなかった感情だけが遠くできらきらと揺蕩っている。 冷蔵庫の音が煩い午前一時二十分にどこにもいけない。

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散歩のあとの足首の痛みの心地よさ。 都心を神輿が横断している。今日が暑い日じゃなくてよかった。 出来事が渋滞し、一日で映画を連続で何本も観たあとのような感覚になる。私は私を知らない場所に連れていってくれる人がとてもすき。

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力がたりなくてなにも背負うことができない。背負えないのなら初めから責任を負うべきではない。できることならだれにも迷惑をかけたくない。私の存在が誰にも影響を与えたくない。誰かの幸せに責任なんてぜったいにもちたくない。 私はいつも終わりのことを…

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今日新橋で見かけたトラックによると日本は近々滅亡するらしい。 仕事において問題が発生した際に怒ることで状況が良化すると思っている人間が一定数いるということ。

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家の近くに友人が住んでいればこの作りすぎたカレーも少しは救われるだろうか。 食費の折半を提案した2週間後にすべてが面倒になりレシートをゴミ箱に捨ててしまう。本当に最悪。私だけが不幸でありますように。

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仕事が溜まっている。歩いて帰っている場合ではない。 一年前に東京へ来たとき、ここは本当に最悪な場所だと思ったし、あと三年くらい住んだら地元に帰ろうと思っていた。なのに軽率に好きになってしまう。場所と時間を選べば東京はひどく寂しくてうつくしい…

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永遠がほしい。大切にしたいものほどすぐに壊れてしまう。好きな色からなくなっていくクレヨンみたい。 いつでも逃亡できる準備はできている。ここではないどこか。

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新橋駅のエスカレーターが速いのにも理由があるのかな。 夜の赤坂。ライトを片手に地面に落ちた何かを探している人に友人が声をかけ、三人でハンドクリームのキャップを探す。いつも私は無関心の温かさのようなものを盾にして困っている人を素通りし、そのあ…

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短い日記を書くのにも気力がいる。 休みが明け、気持ちがおしまいになっている。

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「スーパー普通預金」という文字列をみつけてうれしくなる。 昔、風が強いことに対してひどく苛立っていたことを思い出す。今日は風が強い日だったけれど、あの頃のような憤りはなく穏やかでいた。なにか大切な感情を失ったのかもしれない。

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ずっと寝ている。 交わらない人生にもどうか意味がありますように。

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恋人の夢の中で私は恋人のことをいつもひどく傷つけているらしい。すすり泣く声で目がさめる。 イベント会場の入り口にイベントと対極にある思想のポスターが並べられていて最悪だった。強い思想を受け取ると頭が痛くなる。致死量の日光を浴び帰路につく。 …

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正しく愛するということ。 薬を飲むと症状が大幅に改善するのですごい。ただし症状は消えたわけではなく、身体の奥で抑圧されて「いる」のを強く感じる。 溢れるほどの人、人。あたたかくなると外に出る人が増えるのでかわいい。冬眠の逆はあるのだろうか。

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家から出ていない。 ここ最近はなにもわからない。自分がすべて悪いということだけがわかる。