2023-01-01から1年間の記事一覧

411

最後の日がいつも通りでありますように。

410

身体が重たい。お肉屋さんで買い物をしたり部屋の大掃除をしたり林檎のタルトをつくったりしたかったけれど何もかなわない。ずっと天井をみてすごす。 年末はさびしい。私だけが取り残されているような感覚になる。

409

カウントダウンジャパンにいく。スモッグの中で薄く広がったレーザーに塵が反射して瞬いていて星空かとおもう。私は人の多い場所が苦手だけれどあの空間においては人の多さが気にならないし、むしろ必要な構成要素とさえ思う。年末年始の憂鬱も今日だけは大…

408

ずっと仲の良い大学の友達は豪快で破天荒、およそ私とは正反対の人間なのに好きな音楽が一緒で、表層に現れない根底にあるものが一緒なのだとわかるし、だからこそ八年もずっと一緒にいられるのだと思う。気が合う人間がみな音楽の趣味が合うわけではないが…

407

時間をかけて作成した資料をつまらないの一言で突き返されたときの、心がすっと冷えていく感覚。相手の発話の意味理解をやめ、ただの音声情報として認識し適当なタイミングで相槌を打つという防衛機制。こころは何回でも死ぬ。相手に寄り添う姿勢を微塵も持…

406

難易度の高い業務で溺れかけていたところを信頼している上司にすくってもらう。管理業務ですごく忙しいはずなのに長い時間ずっと作業の伴走をしてくれてあたたかい。これは二年目の社員に振る作業じゃないよといってくれて、自己否定がすこし鳴り止む。 渋谷…

405

昨日作ったミネストローネが余っていたのでパスタにアレンジしたけれどあまりおいしくなかった。これが自分のためだけの料理でよかった。 食器洗いのあとにアイスの報酬を設定し食器洗いを試みるも右指を切る。昨日は左手を切っていたのですべてを諦める。ア…

404

社会への適応のために漫才を見始めたのだけど最近はしっかり面白いと感じるのでうれしい。あの頃つまらなかったのは漫才ではなく斜に構えた自分自身だったんだ。 スペアリブの白ワイン煮込みをつくったり新調した大倉陶園のカップでコーヒーを飲みながらハー…

403

一日中ずっと家の掃除をする。大掃除のスタート地点までが長い。 クリスマスが苦手だ。私の家ではクリスマスを祝う習慣があまりなかったから、周囲のばたつきをみると自分だけが取り残されているような感覚になる。スーパーでローストビーフが大量に売られて…

402

来年から働く異動先の部署には高圧的で刺々しい人が多くいるのでこわい。私がこんなにびくびくしていることも、通話越しだとほとんど伝わらないのだろうな。今の会社に対する不満はないけれど、所属するプロジェクトによって仕事内容も勤務形態も働きやすさ…

401

家のチャイムが鳴る。その時間帯にちょうど宅配が来る予定だったので相手を確認せずにドアを開けると明らかに宅配業者ではない人間がいて、私はまた自分の不用心さを呪う。ケーキ屋です、と言う彼女のセールスを私は丁重に断る。断られることを知っていたか…

400

私の日記について言及された知らない人の記事をみてどきっとする。自分の言葉が遠くの人に届くという現実感のなさ。 むかし私の家ではジンギスカンを焼くときにビールを入れていた気がする。でも同じような焼き方をしている人は調べてもあまり出てこない。夢…

399

私が使っているイヤホンは装着者が話し始めると自動で音量が小さくなるのだけど、仕事中に突然音が小さくなって初めて私が独り言を呟いていたことに気づく。独り言でもいいから常になにかを話していなければ今の環境で正気を保てないのかもしれない。出社に…

398

部屋の湿度計が測定不能の表示になっているので壊れたのかと思ったら、本当に湿度が低すぎて測定できなくなっているだけだった。そんなことあるんだ。 加熱式の加湿器を購入する。石油ストーブさえあれば天板にお湯の入ったヤカンを乗せるだけでいいのに。エ…

397

未来の自分が家に引きこもらないようにと過去の自分がお店を予約していたのに当日の自分がそれをキャンセルしてしまうので本当に意味がない。行きたい場所も食べたいものもなにもわからない。

396

通話越しに子供の声が聞こえるが、その親は子供の声にほとんど反応せずにずっとゲームをしている。自分が子供だったら、親がずっとゲームをして構ってくれなかったらきっとさびしくなると思う。私が親だったら子供と一緒にいるときにゲームはしないと思う。…

395

ここ数ヶ月、友人の部屋探しに協力して候補を探し続けていたのだけど、結局私が提案していたものとは全く違う部屋に決まり、私からの提案のすべてが的外れだったことがわかる。物件情報を眺めるのが好きなので時間が奪われたとは全く思わないけれど、もう誰…

394

私の日記が載っていた冊子のPDFデータが届く。気づいた時期がかなり遅かったから予想はしていたけれど、やはり誤植のある状態で掲載がされていて笑ってしまった。誰も読まないので誰も気づかない。 かわいい靴を買う。履いて外に出かける予定はない。

393

最近は怒ることがない。ただかなしみだけが確かにそこにある。怒っているようにみえるとき、そのとき私はきっとふかいかなしみのなかにいる。喜怒を失くして哀楽が残る。 横浜赤レンガ倉庫のクリスマスマーケットでグリューワインを飲む。香辛料がよく効いて…

392

なにも書きたくない。

391

昨日の飲み会にはひとり会ったことのない人がいたのでお店に着いてから入るまでかなり長いあいだ躊躇っていたのだけど、声をきいてすぐにこの人は大丈夫だと安心したのでよかった。 眼鏡がなぜか椅子の上にあり、それを踏んでしまう。大きく曲がった金属のフ…

390

髪を切る。髪を切った直後の状態がずっと続いてほしい。入ったスープカレー屋さんはもうすぐ閉店時間で、味がわからないほど急いで食べる。 日記祭にいく。去年もこんな晴れた日だった。気になっていた日記本をいくつか買う。私もいつか日記を製本してみたい…

389

今日は髪が長いからほんとうは家から出たくなかった。住宅街を歩くときに焼き魚のにおいがしてうれしい。 最近はずっと家にいたから、ライブを観ている間ずっと立っているのがすごくつらかった。足の痛みに意識のリソースを割かれるのがいや。でも平日に家を…

388

一年の中に三回くらいある寝覚めのいい朝の二回目。普通だったころのような朝だ。理由はわからない。 あまりにも元気なので青森の友人からもらったりんごを使ってガトーインビジブルをつくる。一人暮らしをし始めてから最初につくったケーキがこれだった気が…

387

朝起きてすぐに栄養ドリンクを飲む。私はむかし似た光景を第三者視点からよくみていた記憶がある。栄養ドリンクを飲んだ日は夜まで比較的元気に活動ができる気がするけれどプラセボかもしれない。どちらにせよ老い。

386

来月から客先のオフィスに常駐する可能性が出てくる。春になる前に長期で地元に帰ろうと思っていたから、それが叶わなくなるとすごくかなしい。自社から派遣されるのは私一人だけで、お客さんのこともすきではないから、今からほんとうに気が重い。 入社して…

385

何もない。生活はつづく。誰かに連れ出してもらおうなんて傲慢だ。

384

今週は髪が長いので外に出ない。お金もない。 さいたま国際芸術祭について書いた昨日の日記を何度も書き直す。過去の日記を変えられるのは電子媒体の日記のいいところだと思う。結局考えはうまくまとまらなかったけれど、少なくともここまで多くの示唆を与え…

383

さいたま国際芸術祭に行く。取り壊し予定の建物全体を大胆に使った展示で、二階の窓をぶち抜いて入口をつくっていたのがよかった。順路が全くわからない悪路設計で、手探りのまま何度も外に出されるのだけど、これが展示全体へと誘導する仕掛けだとしたらす…

382

高校生のころの友人と高校生のような遊びをしてすごす。毎月群馬に行っている気がするし、行くたびになにもないなと思う。街並みや雰囲気が地元に似ていて懐かしくなる。 最近は友人によく相談に乗ってもらっているけれどもう問題の所在も自分の気持ちもはっ…