2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

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ずっと手が震えている。こわくて。 お医者さんに「今日は飲酒と運動を控えてください」といわれ、そのどちらも守らなかった。目黒川沿いを歩くときだけに現れるゴーストカーと、その感傷。

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高校のころ仲の良かった友人がしばらく東京に滞在するので遊ぶ予定をたてている。数年間連絡を取っていなかった相手に一切の躊躇なくメッセージを送ることのできる相手は本当に少ない。時間に希釈されない関係性は存在するのかも。 この年齢における「遊ぶ」…

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実家から新米が届く。秋のはじまりに新米を食べるたびに、その甘さと香りの高さに毎回おどろいてしまう。普段より多くお米を炊いて、普段より少ないお米が残る。 贖罪のような家事をしたくない。

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くるしい会議のあいだ、お守りのように指輪をつける。指輪はサイズが大きくて、どの指にもぴったりとはまらない。落ちないようにそれをぎゅっと握りしめる。 ここ数ヶ月で気力の最大値も回復速度もぐっと落ちてしまった。老化は肉体ではなく精神からくるんだ…

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デスクライトが届く。箱を開け、触れた瞬間に、これを買ってよかったと確信する。一目惚れがあるのならきっとこんな感じなのかもしれない。 おだやかにすごす。できるだけ長く続くといい。 夜まですらも続かなかった。

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気候がほんとうにいい。 「正解はわからないのに不正解だけがわかる」と友人が言う。

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土日とも家を空けるのは同居人にとって好ましくないと思い今日は家にいたのだけど特別なにかをするわけではない。着なくなった服を捨て、クローゼットの整理をする。 高価なデスクライトを買う。ここにおける分割払いは生き延びる理由、節約の意識向上のため…

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乗り換えすらうまくできないのに、私は。 やっぱり私は自分で食べた分は自分で払ってくれるひととご飯にいきたいと思ってしまうよ。それが自分を大切にすることにつながると信じているし。 お金の悩みはちっぽけでダサいだろうか。そんなことはないよな、生…

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ベッドから起き上がることができない。 うまく話せる気がしなくて、夜まで外で作業をしようかと思ったけれど、着替える気力も、シャワーを浴びる気力も、お金も、なにもかもがない。この日記を書いたあと眠る。

309

何も考えたくないし何も書きたくない。

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ペットの文脈における「エサ」という表現にひっかかってしまうのは、おそらく前職の影響が強い。相手に他意はないだろうからそれを相手に言うこともしない。 今日は調子がよかった。それに伴って仕事もスムーズに行うことができた。なによりも明日がこわい。…

307

上司に「みんな心配しているよ」といわれて、私のいない場所で私の話がされていることにぞっとする。大丈夫だから心配しないで。放っておいてほしい。ひとりにしてほしい。社会がそれをゆるさない。ただただくるしい。

306

東ひかりさんの"Girl with short cut, about 20 years old, starting at us."を読む。2019年から2022年に書かれた日記が収録されているのだけど、それらを年単位で区切り1ページに4年分をまとめて掲載する、という少し変わった体裁がとられている。この説明…

305

このまま閉じ込められたらどうしよう、とサウナをするたびに思う。想像したらかなりいやだな。ほんとうは死ぬのが怖いのかもしれない。というより暑さが死因になるなら寒さが死因になるほうがいいな。死ぬときくらいはきれいでいたいし。 理想の死因の話を軽…

304

満天の星空でたくさん流れ星をみて夢かと思った。 夢だった。 ほんとうにひどい雨、雷。向かいのマンションに干されたままの洗濯物。このまま世界が終わればいいのに。

303

ガイドブックに載っている、パズルのように綺麗にはまった余白のないモデルコースに惹かれない。私は無茶苦茶な旅がしたいよ。行き先や交通手段、食事などもすべてサイコロを使ってランダムで決めたい。もしくは道の駅かポケモンマンホールを制覇したい。そ…

302

寝言によると夢の中でもゲームをしていたらしい。忙しない。もっとおだやかな夢をみたい。誰もいない海とか、放課後の教室とか。 戦闘シーンのあるアニメを観ているとき、そもそも何故彼らは戦っているのだろうと思う。言葉では解決できなかったのだろうか。…

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実家に猫が18匹いる夢。爪を切るために病院に行く必要があり、傷だらけになりながらキャリーバッグに入れる。床で起床、動悸。私が以前働いていた猫カフェにも猫が18匹いたことを思い出す。 最近の仕事は自分の能力のなさを痛感させられることばかりで落ち込…

300

食欲があまり強くなくてよかった。食費を削ることがむずかしくない。 冷蔵庫は明日の午前中に届く。一歩進んで二歩下がったような日。

299

昨日の夜、心がだめで仕事を休むことをサボるとはいわない!と友人に怒られてうれしかった。芯の通ったその優しさに泣いてしまうかと思った。こうやって怒ってくれる友人が絶対に必要なのだと感じる。夜の風がすずしくて、どこまでも歩いていけるような気持…

298

ふらっと入ったハンバーグ屋さんで隣にいた人がそこから少し離れたルノアールでも隣にいて驚く。アイスティーにレモンを絞ったあとの右手のかおり。 携帯をアンロックするためのパスワードで使っている番号の場所だけ指紋が目立つようについていて、この人生…

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倦怠感は本当だけれど発熱は嘘。仕事を始めて一年半が経ち、私は初めて仕事をさぼった。 朝起きた瞬間から今日はなにもかもがおしまいのような感覚があったし、そういえば昨日の夜から私はどこかおかしかった。勤怠連絡を送るとき、これを送ったら私は私のこ…

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ここ一ヶ月ほどはお米がほとんどない生活を送っていたのだけど数日後私の手違いで25キロのお米が届く。必要なときにないのに必要のないときにある。こういうタイミングのすれ違いを経験するたびに、過去の人生でも似たようなことが何回もあったことを思い出…

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今月、クライアントは私にお金を払う意思がないという。正社員として入社したはずなのにこんなことがあるんだとおどろく。先方の期待に添えることができないというのは互いにとって非常に残念なことだね。深夜喫茶店を始める日も遠くないかもしれない。 家の…

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会社で偉くならなくてもいいよ、生きていくために必要な最低限のお金さえあればいいんだよ、とおだやかな声色で話す父親を思い出す。彼と話すといつも安心する。この人は絶対に私を否定しないと知っているから。 今日は寝ていなかったので頭がふわふわしてい…

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アンビエンテックのデスクライトについて考えていたら一日が終わった。午後五時に流れる音楽の名前がわからない。 精神状態がかなり悪いということがわかり、あとはなにもわからない。部屋の空気は澱んでいて、ピントが合わず視界もぼやけている。お腹は空か…

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幌加内のそば祭りに行く。店主のようなひとがボランティアの地元の高校生に怒鳴っていてかなしかった。蕎麦はおいしかった。 死の気配が濃くなった大好きな親戚に、私より先に死なないでね、とおもう。この祈りはきっととどかない。 帰り道のキャリーバッグ…

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たくさん出来事があったのだけど寝たらすべて忘れてしまった。午前4時半。ラジオ体操のかおり。 家族と離れることで凪の感情を失ってしまうのがいやだな。ほんとうにおだやかな帰省だった。はやくすべてが終わればいいのに。

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遠くの友人が地元に遊びにきてくれたので一緒にラーメンを食べる。私の実家に寄るときに持って行く手土産をなぜか私が買い彼に持たせる。そのときの虚無についてしばらく考える。 おだやかな夜。明日は朝が早い。