2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

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仕事終わりにバイト先へ遊びにいく。きれいな琥珀色をしたアンバーワインはタンニンの淡麗な渋みを残しつつ柑橘を思わせる爽やかな酸味があって美味しい。帰り際に片付けをしようとするとシェフに止められる。働き始めても遊びに来た日はひとしくお客さんと…

469

外からものすごい風の音がする。家から出ていない。

468

お気に入りのカップが欠けてかなしい。君みたいな色だと思って、と言って贈ってくれたものだった。その友人にはもう会えない。

467

家から鮫洲を経由して天王洲アイルまで歩きWHAT MUSEUMと建築倉庫にいく。アンビルトを含むたくさんの建築模型があってよかった。建築模型の樹木にはかすみ草が使われるらしい。 北品川のKAIDOで売られているスコーンは中がふわふわで、今まで食べてきたスコ…

466

二子玉川の蔦屋書店にいく。ここは私のための場所ではない、という疎外感。体調がよければ、もしくは人がもっと少なければ、私はもう少し楽しめただろうか。きっと手に入ることのない高価なプロダクトを眺めているときの虚無。それに易々と手が届く人間がい…

465

風邪。すべてを誤魔化しながらすごす。

464

いつも行くパン屋さんに猫の形のパンをみつける。白猫と黒猫のパンがあったのだけど、黒猫のパンがたくさん余っていてかなしかった。 もしこのまま売れ残ったら泣いてしまうので買う。今日は猫の日。 近所にある大好きなイタリア料理屋さんで働くことになっ…

463

喉が痛い。会議で長い時間話していたからかと思ったけど、この痛みは風邪だ。匂いもする。頭痛と倦怠感もあるけれど、これはいつもなので参考にならない。 もし姉に子供ができたら、私は一切の後悔なくしぬまでひとりでいられるのかな。自分の行動の中に自分…

462

明治通りと駒沢通りが交わる歩道橋の階段は長い螺旋階段になっていて、階段を登っているうちに自分がどこに向かおうとしていたのか全くわからなくなる。

461

仕事がこないので気象病についての文献を探していたけれど、気圧変化と頭痛の関連をはっきりと示す医学的根拠がみつからない。私が低気圧頭痛だと思っていたものがプラセボや確証バイアスの類ならば、一体なにが私の頭をこんなにもきつく締めつけているのだ…

460

誕生日プレゼントの内容に関する暗号が書かれた三枚のカードから一枚を選ぶ。近いうちになんらかの楽器が家に届くという。私のいない空間で私のことを考えてくれる友人がいることがうれしい。毎年プレゼントを渡し合っているから、それが義務的なものでなけ…

459

友人が花束をくれる。淡い青色の花で、それを私らしいと思って選んでくれたことがうれしい。私もその色がとてもすきだったから。

458

今まででいちばん体重が重い。数字をみたときはかなり驚いたけれど、きっと東京に戻ればすぐに体重も戻るのだと思う。 仕事をすこし早く上がり、友人の家で麻雀やテレビゲームをする。大学生の放課後みたいでかなりよかった。私は本当にずっとこういう遊びで…

457

仕事前に姉とお粥屋さんにいく。今月の食生活すべてを精算してくれるようなやさしい味がする。姉からもらったハンドクリームには「きっとうまくいくよ」と書いてある。 母親の体調が悪くなる。帰省で子供二人が帰ってきたから気を遣って疲れてしまったのだと…

456

冬のつめたさだけが私を正気に戻してくれる。新雪にはきつねの足跡。

455

地元も実家もすきだけど、あまり長くはいられない。近づいたり離れたりしながら、適切な距離感を保つこと。

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仕事終わりにだいすきな古着屋さんにいく。珈琲と煙草の匂いに安心する。素敵な靴と目が合ったので手に取ったら「それを品出ししたとき、きっと君が手に取るんじゃないかと思った」と言われてどきっとする。私が女性だったら惚れているところだった。 ファス…

453

祖母の三回忌。昔できていた正座ができなくなっている。きっとこれから私はできるようになることよりもできなくなることの方が多いのだろう。お坊さんが「生かされていることに感謝しましょう」といっていたけれど全然ぴんとこなかった。 親戚がたくさんいた…

452

東川にあるおいしいうどん屋さんにいく。冬はさむいから、あたたかい記憶をよくおぼえている気がする。 この日記をたくさんの人に読んでほしいし、誰にも読んでほしくない。

451

家から出ていない。石油ストーブがあたたかいため。 膝の上で眠る黒猫の首元に白髪をみつけて、あのころから長い時間が経っていることに気づく。一緒に暮らしはじめてすぐのころ、私に余裕がないせいでたくさん遊んであげられなかったり、深夜の数時間しかそ…

450

この人は私のことがすきなのではなく私と一緒にいる自分自身のことがすきなのだと気づくことがある。せつないな。気づかないふりをする。

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大好きな店長に会いに古着屋へ行く。店長はいなかった。持ってきたお土産を預けてメモを書き置いたけれど、きっと名前を書いても誰かわからないだろうな。高校生のころから通っていても、私は店長の名前すらわからない。明日着る服がない。 たとえば遠くから…

448

以前一緒に働いていたお客さんが私のことを評価してくれたらしく、そのおかげで会社として大きな案件がとれたと上司が教えてくれる。最近は仕事でほめられることが多くてうれしい。でもほめられるようなことは何もしていないから不思議な気持ちになる。 父親…

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家があたたかい。実家に戻るたび、人は愛された分しか愛せないという命題は偽だとわかる。 外に出ると澄んだ寒空に浮かぶ星が綺麗で、オリオン座がわからない。

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二年ぶりに会った友人が昨日も会ったかのように話してくれてうれしかった。私はすこし間隔が空くだけで距離感がわからなくなるから、この距離感は相手側で保存してくれるとたすかる。 スノーボードはうまく滑れなかった。やればやるほどだめになっていく。身…

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地元に帰る。ぴりっとした冷たい空気が心地いい。久しぶりに再会した猫は匂いを嗅いぎながら私の周りをぐるりと一周したあと、横にぴたりとつける。かわいい。 昔一緒に働いていた友人に「君はいつも無理をしていたよね」と言われおどろく。私が無理をしてい…

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ここ最近ずっと右上腕三頭筋が痛くて腕が上がらない。全く心当たりがないのでこわい。社会人になってから身体の不調が明らかに増えていていやになる。 荷造りをしていない。

443

ものもらいに罹る。醜い。 眼科のあと、近所にある大好きなご飯屋さんにいく。できるだけ長く続いてほしいから、クレジットではなく現金で払う。この行為に意味がなくてもいい。