2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

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今日は今年一番の暑さとなりそうです、とニュースキャスターが言う。今日の最高気温は32度で、これが本当に今年一番の暑さなら東京の夏をもう少しだけ好きになれるかもしれない。ここでいう「今年」に明日以降が含まれていないことは勿論分かっているけれど…

225

何の理由もなく調子がよくなったり悪くなったりするのをやめたい。今日は相対的体調がかなりよかった。

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くるしい。くるしむ権利もないけど。 今までできていた生活ができない。思考にずっと靄がかかっていて正常な思考ができない。身体は常に重く日々はつらい。最近は高い頻度で悪夢をみては汗だくで目が覚める。そもそも睡眠がままならない。 普通の人間と時間…

223

私も誰かの記憶の栞になりたい。なれないのなら呪いでもかまわない。 平日はわかりやすく体調がだめになるので笑ってしまう。理由があまりにも明らかで。 今日はなにもいいことがなかった。ライブ帰りに乗った相鉄線の座席が驚くほどふわふわだったというこ…

222

身体を纏う浮遊感。夢と現の境界がすこしずつ曖昧になってゆく感覚。このまま溶けて曖昧な存在になりたい。外はおどろくほど暑くて、自転車に乗ることを諦めてしまう。 おだやかな友人と話していると自分もおだやかな話し方をしていることがわかる。このとき…

221

ラジオ体操の匂いがする朝。 鬱病になったことがない私が、鬱病の友人にかけられる言葉などあるのだろうか。鬱病でないお前に何がわかるのか、と思われるかもしれない。それでも私は言葉をひとつひとつ選ぶ。こわれないように優しくていねいに。 永い一日だ…

220

誰かの作品の一部になることがこんなにもうれしいなんて。きっと自分に作品が残せないことをわかっているから。 お金持ちの人って人相でなんとなくわかるけれど、どちらが先なんだろう。

219

数日ぶりに出た外の空気は暗く重い。 私が高性能なAIだったらいい音楽をたくさん生み出せているだろうな。いい音楽をたくさん聴いているので。

218

冷蔵庫、電子レンジ、トースター、照明、鍵がこわれる。悪くなった野菜をたくさん廃棄する。恋人の使っていた陶器を割る。国民健康保険の払込票が届く。もうなにもかもがおしまいだ。早くおわらせてほしい。 最近は身体が本当に重くて仕事すらままならない。…

217

相も変わらず体調がわるい。外はおそらく晴れていて、カーテンを閉めていても部屋は仄明るい。 なにかの動画のコメントにあった「別の言語を持つことは、別の魂を持つようなものです」という言葉をずっと覚えている。バイリンガルの人の言語が変わる瞬間、人…

216

こころの調子が悪くベッドで休んでいると親から電話がくる。調子をきかれて希死念慮がすごいですとは言えないので元気なふりをすると心なしか少し元気になった気がする。もしくはゆるがない何かを電話先から感じ取って嬉しくなったからかも。 冷蔵庫の中に傷…

215

カメラとすら目を合わせられなくて、だめな被写体。一重の瞼を二重にしても相変わらず私は醜いままだ。いやな目をしている。 一緒にいるときの祈りのような気持ち。

214

レンタカーとその感傷。ワンタッチウインカーの使い方もアイドリングストップの止め方も覚えている。流れていた音楽もくだらない会話も眠そうな横顔も。 旅はいいな、働く意味になる。働いてお金をもらい、ときどき旅に出てお金を使う。人生は虚しいがこうし…

213

約七年ぶりにイルカショーを観る。調教師さんの所作の美しさに目をずっと奪われる。 友人が体調を崩してしまったので休んでねと声をかける。もちろん休んでほしいのは本当だけれど、私が貴方のことを心配しているということも伝わっているといいな。あわよく…

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この日記を書いている午前二時に私は仕事をしているけれど、深夜遅くまでやらなければいけない程たくさんの仕事があるわけではなくて、遅くまで仕事をすることで明日の私がすこし安心したいだけ。遅くまでやっているし大丈夫だと思いたいだけ。 明日は福岡に…

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夏が来るとそういえば夏って結構暑かったなあということを思い出す。暑い。パソコンを三台背負わせて出社させる狂気。 同期がどんどん昇進しているという話を別の同期からきく。昇進すると貰えるお金が増えるのでいいなとおもう。私は昇進に足る技術もなけれ…

210

怪物を観る。私も誰かにとっての怪物であるということ。ラストを大円団にしないでくれてよかった。 日比谷公園に暮らす野良ルンバはおやすみ中だった。

209

夢の内容をよく覚えている日。いつもは起きてすぐに忘れてしまう。 「今日見た夢の話ができるかどうか」は二人の関係の信頼性を示す一つのパラメータのように思う。脈絡がなければオチもない。話題にするにしては些か弱すぎる夢の話を、したりされたりする関…

208

よく眠れたのでうれしい。 個展にいく。初めて訪れた曳舟はかわいい街で、ギャラリーがレトロな理髪店と駄菓子屋さんの間にあってよかった。個展のための土地かと思うほどの完璧な立地。 帰り道にいい路地があったので写真を撮ったのだけど個展の作家さんが…

207

胃が痛い。 湿度が高く不快な夏の夜も自転車があると完璧になる。人の少ない歩道を並走して帰っているとき私たちはほとんど高校生でよかった。胃の痛みはいつの間にか消えていた。

206

道に迷う。目的地までは一本道だったはずなのに。 電子書籍の便利さに気づいて最近はずっと電子書籍を買っているけど喫茶店で本を読むときは紙の書籍がいいな。

205

はやくフィルムを現像したくて家のまわりを散歩する。順序が逆かもしれないけれど健康的なので問題はない。 ネガフィルム代、現像代、転送代を諸々含めると一枚を撮るのに100円ほどかかっているらしく、あまりにも費用対効果が低い。私はプロの写真家ではな…

204

ここ最近は眠りの調子が悪い。二歩進んで三歩下がるような生活。 悪夢をみる。いつも不気味ななにかに追われていて、私は必死に「それ」から逃げている。最後は必ず階段を踏み外して目が覚める。起きると全身に汗が滲んでいる。心臓が痛い。 眠れない人間を…

203

昨日は早稲田松竹でルイス・ウェインを観た。ルイスの孤独と狂気が劇場に伝播する。病床でエミリーと話すシーンと朝食を運ぶシーンがよかった。終盤で猫に字幕がつく表現も。 序盤のシーンの中に登場した、プリズムで屈折した虹色の光。当時は忌み嫌われてい…

202

うつくしい日の帰り道。

201

猫がフロアにあらわれたとき、喫茶店内にいたすべての人が動作を止め猫に視線を集めていてよかった。 素敵な出会いはどう足掻いても凄惨な離別のはじまりでかなしい。寺山修司も似たようなことを言っていた気がする。さよならだけが人生でたまるか。 明日が…

200

地元のアスパラがたくさん届き、六月を感じる。 昨日の大雨が嘘だったかのように晴れている。ほんとうに嘘だったのかもしれない。 あまり呼ばれない私の下の名前のことも、私が見ている世界のことも、綺麗といってくれる友人。

199

唇の皮を無意識に剥いてしまう。剥がしたらきれいになると思い込んでいるがそんなわけはない。 大雨と強風からまもられている空間。 ねむたい。今日はあたたかいこころのままねむることができる。

198

未来について考えるたびにゆううつな気持ちになる。がんじがらめで身動きがとれない。外は明るいのに部屋は暗いので私かと思った。 自分のことを攻撃しすぎるのはよくないということを私は知っていて、それでもなお攻撃することをやめられない。気持ちがよく…