2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

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近所の小さなお祭りに行く。土地が違っても夏祭り特有の雰囲気や空気感はほとんど同じで安心する。提灯のかかった青い空に赤いタワークレーンがあって、それを飛行機が横切っている構図が完全にフィクションだった。蝉がうるさい。致死量の夏。 ふと地元の盆…

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失踪をゆるされたい。ゆるされない。

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過剰なインプットはアウトプットのハードルを上げてしまう気がする。私が短歌のようなものをつくったりそれを公開できるのはインプットが極端に少ないからであり、自身の成果物の稚拙さに気づきにくいから。今後もし短歌を勉強することがあれば私は私のつく…

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暑い。気が狂う。 映画『はだかのゆめ』を観る。私は舞台となった四万十を訪れたことはないけれど、小さいころ地元でみた景色とよく重なり泣きそうになる。物語は輪郭がなくぼやけていて、空白も多い。そんな不確かな世界だからこそ、親と子の互いの想いだけ…

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朝に珈琲を淹れると調子がいい気がするがおそらくこれは逆で、調子のいい日にしか珈琲が淹れられないのだろうな。最近はずっと珈琲を淹れていない。淹れることができない。 「死にたいと言うやつほど長生きするよね」といわれたことを思い出していやな気持ち…

252

食欲がない。食欲とはつまり生存意欲のことで、身体が生存を続けようとしない。冷蔵庫の中に賞味期限の近い食材がなければ全く食事をしないところだった。これは過去の私のファインプレーか、はたまた。

251

夜ふかしをしている、昨日みたものを追想しながら。忘れられない夏の記憶が増えると人は死に至る。未来の夏に殺される。

250

筑波山に登る。今日は前回登山とは打って変わってよく晴れていて本当によかった。ワイナリーの店員さんによると前日までは山頂に靄がかかっていたらしい。 夢と現の区別がつかない。

249

ずっとゲームをしていた。明日は山に登るので均衡をとりたい。

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この時期になるともう会えなくなった友人のことを思い出す。私の知らないところで勝手に救われていてほしいし私の顔も声もすっかり忘れていてほしい。 私の好きな焙煎士の方が主催する珈琲ノ席に参加する。蝋燭の灯りだけがある静謐な空間の中でいただく珈琲…

247

私は昔から不確実性がこわい。分からないもの、知らないもの、理解の及ばないもののすべてがこわい。そう考えると子供は不確実性の塊のような気がしていて、私が家庭を持つことに対して消極的なのはそういったところに起因しているのかもしれない。もし子供…

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眠れなかったので早朝から営業しているパン屋さんに行く。店主のおばさんがサンダルを褒めてくれてうれしかった。私もこのサンダルが好きだから。 最近は仕事が終わって少しだけ眠ってそのまま朝まで起きるというような生活リズムの日が多くて、これが一番し…

245

塾で働いていたころに担当していた生徒がいまだに連絡をくれるのでうれしい。彼らは大人になり、私だけが21歳のまま。 環境への憂慮がないのでエアコンを付けっぱなしにすることに一切の躊躇いがない。こういう人間が地球をこんな状態にしたのかもしれないけ…

244

真夏にある部活の大会の日の朝みたいな朝。 夏はイベントの記憶とよく紐付いている。七夕や夏祭り、花火大会、学園祭。二度と手に入らないものへの憧憬で胸がきゅっと苦しくなる。 ホテル椿山荘東京では霧のスクリーンに月の映像を投影して風景を楽しむこと…

243

筋肉痛でベッドから動くことができない。歩けなくなるほどの筋肉痛は記憶にない。好きな動画を観ながら一日おだやかに過ごした。明日は仕事。 もし姉と両親を失ったら私は生きる意味を簡単に失うし軽率に死を選んでしまう。こんな人間が家庭を持つべきではな…

242

富士山に登る。日付が変わったころの七号目は既に強風で、それは頂上付近にもっと強い風が吹いていることを容易に想像させる。気温は低く、トレッキングポールを持つ手は感覚が失われ、身体は芯から冷え切っていて震えが止まらない。酸素濃度の低下と気圧変…

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いつも頭痛がするので高山病に気づかない。普段頭痛のない人からすればかなりしんどいような頭痛がある。 私に関わる全ての人間にどこか引け目や申し訳なさのようなものを抱えながら生きている。誰にも迷惑をかけたくないし不快な思いをさせたくないけれどそ…

240

すべてが歪な生活。 登山のための荷造りをしていない。

239

昨日は夜が長くてほんとうにこわかった。今日はあまりこわくない。

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ずっと吐き気がする。夏の暑さではなく自分の気持ち悪さに。 ツイッターでみた「シャツ越しのきみの背骨を撫でている きっと遺族になれないのにな」という短歌がとても好き。シャツ越しに背骨を撫でる関係性、シャツ越しでしか背骨を撫でられない関係性。未…

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誰かを愛することが自分を愛することにつながります、という言葉を思い出す。私は。

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今日のフィールドが本当の戦場だったら七回は死んでいる。 今週は四日間の労働をして山にいく。遠足を控える小学生の気持ち。

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サンダルで歩いて足が痛くなる。今までサンダルで歩いたことがなかったのでおどろいた。むしろ楽になるとさえ思っていたけれど。サンダルにしたところでマシになるような暑さでもないし、電車では何度も足を踏まれ、もう容易な着脱性しかない。 結婚や子育て…

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毎日昼ごろになるとキッチンが煙草の匂いになる。どこかの部屋の誰かが換気扇の前で吸っている煙草の煙が私の部屋の換気扇からふわりと気配をちらつかせる。その匂いはやさしく丸みをおびていて、私は結構嫌いじゃない。 午後はほとんど寝ていた気がする。会…

233

ノイズキャンセリングのイヤホンをつけて仕事をしていると呼び鈴に気づかず不在票だけが入っている。 昨日の舞台を観てからずっと私が中学生だったころの記憶を思い出している。思い出すというより浮かび上がってくるという表現の方が近い。意思とは関係のな…

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家から出たときの空気が涼しくてうれしい!今日は数日前の反動なのかとても元気で、軽率に感嘆符を付けることができる。 舞台『昼下がりの思春期たちは漂う狼のようだ』を観る。私は舞台を観に行くことが初めてだったので、全ての舞台演出が新鮮で楽しかった…

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ノイズキャンセリングのイヤホンをつけてお皿を洗っていたらシンクの中でグラスを割れていたことに気づかず指を切る。家の中が汚いことにも、それを綺麗にする気力がないことにも苛々する。生活がままならない。床に落ちていた空のペットボトルを軽く蹴る。…

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私の血が虫にいたく気に入られたらしく、少し外を歩いただけで腕と足の六箇所が刺され、いずれの箇所も大きく広がり赤く腫れている。疼痛に耐えながら仕事。 この膨大な仕事は永遠に片付かないと絶望するような時期が数回あったが現在それらはすべて綺麗に片…

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食欲がない。自分が食事をとることを許せないくらい自分のことが嫌いになるときがあって、今日がそう。 テレビや携帯からきこえる諸々のサウンドエフェクトがすべて不快な音にきこえる。 たとえば今私が突然いなくなったら君はずっと私のことを忘れないでい…

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七月。日付を書く機会があれば私はまだ五月と書いてしまいそう。 雨の日の東京の電車の匂い。 私の周りにはその月に聴いていた曲をプレイリストにまとめてくれる友人が何人かいて、彼らが作ったプレイリストを聴くことが月初の楽しみになっている。感想を長…